ソウル旅行記

韓国旅行へ行ってきた。
会社から2回友人と2回、今回で5回目。原宿のような明洞、真夜中も営業する東大門、露店ひしめきあう南大門。韓国伝統の街、仁寺洞だいたいのところは
行ったことがある。
どうしても行きたい場所があるという目的もなく計画もたてないまま地下鉄の乗り換えだけわかればいいやと簡単な街歩きのガイドブックだけリュックに入れてノープランで行ってみた。
あたりまえだけどまだまだ知らないエリアもあって楽しかった。誰かの参考になれば、と日記に書いておく。

「漢南洞」オシャレストリート アートとカフェ通り

漢南洞エリアにあるtakeout drawing

ここのカフェは韓国映画建築学概論』のロケに使われたそうで、監督が空間に惚れこみ2階窓際でロケを行なったそうだ。
未見だが評判が良く、(初恋メロー80年代周辺ノスタルジックひりひり型人生岐路ふりかえり系ムービー…?なイメージ。レンタル開始されたら観る)漢南洞(ハンナムドン)〜梨泰院(イテウォン)に来たのだから簡単な地図を片手に探してみたが全くわからず、道行く若者に訪ねるとiPhoneで住所検索し店の前まで案内までしてくれた。それまでに何度か声をかけ訪ねてみたが皆地図を見てわからないととてもすまなさそうに謝ってくれてるのでこちらこそ特別有名でもないカフェを店名だけで聞いてしまって申し訳ない気持ちになった。
道を訪ねる際にちらっと見た顔は誰彼も肌がきれい。


アートに空間につつまれながらも落ち着いた空間はわざとらしさがなく、敷居も低くだからといって隙もなく、時間がゆったりと流れるような不思議な雰囲気。

歴史の中の多くのカフェが芸術家らの作業構想の重要な場所であると同時に討論の場であった点に着目し、テイクアウト・ドローイングでは芸術家らを招待し、作業を準備することのできる「カフェ・レジデンシー」の機会を提供する。カフェ・レジデンシーに参加する芸術家はカフェ空間で作品世界を紹介することになり、これにより訪問者らに現代美術を経験する機会を提供する。

かわいい、きれいなだけのカフェはすぐにあきられてしまい別の新規店に流れてしまうことはよくあることだろうと想像するが、月毎にアーティストに内装のテーマをまかせメニューまで増えていくのだから移り気な若者の心だってとらえるだろう。
そのあたりもよく考えられた店だと感心した。




テーブルにメニューが無いので「メニュオディエヨ?」と尋ねると指差された展示紹介のニュースペーパーに掲載されていると。
展示紹介になぜ?メニューもまた作品だからか。


オーガニックコーヒーで上は生クリームではなくメレンゲ。手づくりのメレンゲもほどよい甘さでおいしい。
H25/8現在のレートでは日本円で約670円。
コピもメレンゲも美味しい。↓一杯のコーヒーにもテーマが。

<ポールのメレンゲ工場(ポレ モーレンコンジャン) 7,500ウォン>
現代美術家のチョン・ソヨン&建築デザイナーのローラン・ペレイラの「空想都市」の展示の際に開発されたメニュー。ミルクたっぷりのエスプレッソに甘い焼きメレンゲの屋根をかぶせた、人気の一品です。焼きメレンゲはくずしていただきましょう。
お店の食器として使用されている画家イ・ジウンのイラスト入りマグカップに両美術家がインスピレーションを得て生まれたメニューで、コーヒーに泡を添えて飲むカプチーノが巷で流行し、熊のポールがメレンゲどろぼうからメレンゲ工場を守っているという設定だそう。


本・グッズ販売も。

●店名 Takeout Drawing 漢南洞
●住所 ソウル特別市 龍山区 漢南洞 683-139
●営業時間 11:00〜24:00
●地下鉄6号線ハンガンジン(漢江鎮・Hangangjin・631)駅3番出口を出て、まっすぐ大通り沿いを進み、200mほど進むと、左側に灰色の2階建てのお店。徒歩約3分。

詳しくは韓国旅行「コネスト」 の記事に。(http://www.konest.com/contents/gourmet_mise_detail.html?id=5155

漢江鎮駅周辺はとてもアート度が高くサムスン美術館Leeumや駅前には「ブルースクエア」という大公演場で「レ・ミゼラブル」公演があったようだ。

この大通り沿いはコム・デ・ギャルソンビルをランドマークにファッション、カフェが立ち並ぶオシャレエリアとのこと。

赤いトリが目印のビルは「Passion5」というスイーツ店が集結した建物で、なんと小山ロールの小山進さんがプロデュースらしい。
私も小山ロールは日本一好きなロールケーキだが、兵庫の三田発の洋菓子を韓国で食べなくてもなあ。
レゴの人形の店員さんがお迎えしてくれるオーガニックレストランとかあり、とにかくお洒落なエリア。

ソウルナビ「梨泰院のお隣でオブジェめぐり」記事(http://www.seoulnavi.com/special/5038089


異国情緒ただようミックスカルチャー融合エリア 梨泰院(イテウォン)
地下鉄漢江鎮駅から一駅分歩くと隣は梨泰院駅。
梨泰院駅周辺は韓国人以外の異国の人をたくさん見かけた。近隣に大使館や米軍基地があるからだろう。
ほかのエリアとは違った雰囲気で怪しげでもあるがそこがまたよい。実際に治安もよいほうではなさそうなので女性の夜の一人歩きは避けたほうがよさそう。
駅近くにIPブティックという現代アートちりばめたようなデザイン性が高く、見た目おもしろいホテルがある。
次回ソウルに来ることがあればここを拠点にしてみたい。

目当ては梨泰院市場(イテウォンシジャン)であったが運悪く火曜日が定休日。
梨泰院市場はガイドブックにも紹介されないアンダーグランドな穴場ショッピングゾーンらしい。とてもあやしげだ。
スタイリストや芸能人もひそかに立ち寄る衣類アウトレット(B品・わけあり)モールだそうで、とにかく○○風だとか、そんな感じなのか。
あやしげな市場がとあらばぜひとも覗いてみたかったのだけれど。
写真をみるかぎりでは神戸の元町高架下や昔のアメリカ村っぽい雰囲気なのかもしれない。
上質そうな革の店が多くジャケット・コート、靴などのオーダーなども安価で頼めるようだ。


話はそれるが行きの機内で観たパク・チャヌク監督の『イノセント・ガーデン』抒情的な映像美に惹きつけられミア・ ワシコウスカが胎児のように包まれてたサドルシューズがとても素敵でインディアのような服装のコスプレがしたい!と頭がいっぱいだったものだから、手触りのよいヌバックのコンビのサドルシューズなどもズラーっと並んでいてフット―しそうになったり。
トラッドな服なんて一着も持っていないし、靴だけトラッドなんて、ただの芋っころなのであきらめた。
この秋、そっち系がくるのは薄々気づいてはいるんだけもな…。

韓国のポスト。やかんアートな店。たわわに実るブタ。ジョウロ?背中に「福」と書いてある黒目ばかりで薄らこわい。何?お盆のお供え的な何か?


3日間のごちそうさん
あまちゃんももうすぐ終わるので「ごちそうさん」の予習を。関係ないか。)

1日目夜
燃えるホルモン「プルタヌン・コッチャン」(鍾路5街)

目当ての店が定休日だったため行き当たりばったりで入った店。韓国産高級牛肉・韓牛のホルモン焼き。
前情報も無いまま、地元の人で賑わっている…という理由だけで入ったが、B級グルメっぽくて美味しい。日本のホルモンとはまた違って、どちらかというと「かすうどん」のかすの味にも似た感じがしたのは厨房で調理する際ゴウゴウと炎を立ち上げて焼くからか?
それにしてもセットでついてくる生レバー・生せんまいを焼いてしまったのを悔やむ。異国の地で調理法もわからないまま生食する勇気がなかったけど、他の旅行記などを読むとこれがまた美味しいらしい。

詳しくはソウルナビの記事で(http://www.seoulnavi.com/food/2713/

2日目朝・昼

南大門市場(ナンデムンシジャン)でなんとなく入った店。
店内に次長課長の河本氏の写真があった。イラ韓という番組で放送されたらしい。
ネット情報によると、コウモトというと辛くない冷麺という裏メニューがあるそうだ。
指差し注文でうどん(おそらくカルグクスという食べ物)っぽいものともち米の何かっぽものを注文。うどんももち米も優しい味で美味しかったが、サービスしてくれたピビン冷麺がおいしかった。
昼は甥っ子が留学している大学の学食。謎の弁当。いや、謎でもない。目玉焼きに赤ウインナー、豆に韓国海苔。炒めたキムチ。
これに蓋をしてブンブン振って混ぜてる写真を見たことがあるが、学食でほかの生徒が食べているのを見てみるとスプーンでぐしゃぐしゃと混ぜていた。250ウォン。日本円で約220円良くも悪くも学食の味。こういうの経験してみたいからケンチャナヨ

2日目夜

初日に韓牛のユッケを食べ逃したのだから一度くらいA級グルメを食べてみようということで、江南(カンナム)エリアの新沙洞(シンサドン)にある
プロカンジャンケジャン(カンケジャンとはワタリガニのしょうゆ漬け)のお店へ。
この通りはカンケンジャン通りと呼ばれるほどワタリガニ店が多いようだ。プロカンジャンケジャンは中でも高級店。
しかし類似品は鮮度が悪かったりするようだから少々値が張っても本家に行きたい。

ワタリガニ小サイズが2杯ついたものを注文。
小といってもこのサイズだし、カニだからいつもまでも身に吸いついていたら満腹にもなる。
味は醤油ベースで好みでコチュジャンをつける。これぞ極上のカニ。濃厚でぎっしりした身、オレンジ色の部分が卵、黄色がカニみそ。
オレンジ色の部分をすするとねっとりと濃厚で甘く少し酸味もあってこれはもう南国フルーツ。カニだけど最高級な南国フルーツの味がする。
いつまでも妖怪にでも憑かれたようにカニ足に吸いつく。
しかし、メインは甲羅のほうで、甲羅に残った卵、味噌、ごはんを混ぜ食べると幸せの絶頂。
甲羅ごはんには「ごはん泥棒」という異名があるようだが、そんな安いあだなは“ごはんですよ”などに任せておけばよい。貴族の丼というべき美味しすぎるかっこみごはん。

見た目はきたないが。 ワタリガニ2杯ついて55,000ウォン(日本円で約5,000円(2人分)白ごはんは必須!約100円)

コネストのプロカンケジャンの記事(http://www.konest.com/contents/gourmet_mise_detail.html?id=377

プロカンケジャンは日本にも進出しているようで大阪店も東京店もある。
ランチだと手が出ない価格でもないので一度試してみたいが、韓国の味が再現できているだろうか。

満腹満腹。これを最後に3日目は帰りの飛行機搭乗前にロッテリアでバーガーを食べたのみ。
満足いくものを食べると食欲も沸かないので不思議だ。

地元人でごったがえす高速ターミナル駅直結の「GOTO MALL」

地下鉄3、7、9号線と連結した高速ターミナル駅に直結し8番出口を出ると全長約880m、店舗数は600以上。服、アクセサリーなどのファッション、化粧品、雑貨、寝具、家具などの無い状態の巨大ショッピングモール。
ぱっと見ただけでも東大門の卸より安く、ビルからビルへ歩き回らなくても地下道で続いているし、一度でバイヤー買いが完了するような買い物したい人にとってはアツイ場所なのではないだろうか。明洞には行っていないので東大門と比較してばかりで悪いが東大門で買い物天国味わいたいなら是非こちらへ。

30分ほどしか滞在できなかったがそれでも物欲は満たされた。
店ごとに価格も違うようで値交渉も含め一店舗ずつ物色してみるとあっという間に半日経ってしまうだろう。

レディスファッション店が多いがiPhoneケースなど雑貨も豊富。ほぼ300円〜1,500円以下で買い物できるので好きなだけ買っても1万円でお釣りがくるはず。

ソウルナビのGOTOMALLの記事(http://www.seoulnavi.com/shop/1630/


◎今回買ったもの

・靴2足 約1,300円(黒の網状パンプスは梨泰院の路面店で/まるで関西仕事用のキラキラストーンの蝶ネクタイ風サンダルは高速バスターミナルで。2,000円を1300円に値切り交渉成功)
・バルーン袖のミニワンピース約3,100円(梨泰院の市場近くのお店。手裏剣・千鳥風。まだまだ夏物が並ぶ中で秋っぽいものも買えた。)
・ひらひらフリルとリボンのブラウスとおしゃれキャットマリー(風)ゴブラン織りの旅行バッグと二つまとめて買うと10,000円にしてもらえた。ブラウスはおそらくレベッカテイラーあたりのB品か模したもの。タグが切られていてブランドは不明。)
・ディズニーキャラクターである「おしゃれキャット」のマリーちゃんバッグは「バンビ」のとんすけの恋兎・ミスバニーのスーツケースとセットで展示されていた。本来はセット販売。それはあつくるしすぎるだろう…。

一時、とんすけのグッズを集めていた私からするとミスバニーのスーツケースは物欲を抑えきれない物の対象になるが、織り布じ繊細なビーズが装飾されているスーツケースなんて空港荷物に預けられないから瞬時にあきらめもついた。ミスバニー、マリーと呼んでいるが商品名は「ウサギちゃん」「ネコちゃん」なんだろうな(笑)とんすけやマリーはマニアがいるから喉から手が出るほど欲しい人がいるに違いない。
・極楽蝶花のタイトスカート 約1,100円(高速バスターミナル 極楽蝶花のデザインはずっと気になっていたいたので手に入ってよかった)
以上、買い物しすぎな気もするが全部で19,000円ほどで物欲はたっぷり満たされた。


グエムル潜む漢江!(車窓) いま話題の江南エリアの新沙カロスキルは東京や大阪のお洒落エリアのようでさほど新しみはなかった。堀江で見かけるようなビルの白鳥デザインがかわいい。


ニキビ・吹き出物に貼っておくと一日で治るという「ニキビシール」。日本では発売されていないので試しに購入。
24枚入って約500円 薬局で購入。赤く腫れた患部を隠せるし上から化粧もできるしでニキビができやすい人にはかなり重宝しそう。
電車内でも貼っている女の子を目撃。

今、日本円安の大打撃で韓国観光客が激減らしいがもう少し円が高くなったころに江南エリアを散歩中心にまた行ってみたい。