弾丸温泉2 ♨青い湯 赤い湯 お賽銭の湯

♨コバルトブルーの温泉 高台に位置する「いちのいで温泉」

お昼の時間にあわせ、「いちのいで会館」のある観海寺温泉エリアへ循環バスで移動。
食事をすると無料で温泉に入れるよっていう温泉で高台にあり別府湾まで見渡せる絶好のロケーション。
雲泉寺駅で下車。バス停から徒歩15分。
インターネットで下調べした際に出力した地図を見ても目印が川と橋と山しか無く、辿り着ける気がまったくしなかったが、雲泉寺のバス停から山方向に向かい、左手にラクテンチという遊園地。そのまま右方向に目を向けるとに湯けむりがもくもくとあがっている。その方向に歩けばいい。フラフラといていくと数か所に案内板もある。

話は一旦それるが、レトロ遊園地の「ラクテンチ」まで上るケーブルカーには、生駒山上遊園地行の陽気な仲間ブルとミケに似たケーブルカーがいるのだ。

次回はぜひラクテンチにも寄りたい。
やはり車内ではワンワンワンニャーニャーと鳴き声が響きわたっているのだろうか…。
そのイカれっぷりはにゃんとわんだふるなケーブルカーの旅日記で。
見ため的にはブルとミケほどのファンキーさは無いようだ。

ブルとミケの思い出で多少興奮したが、いちのいで会館の話にもどる。
高台に位置しているのだから当然なんだけれど、ものすごい坂、ものすごい急勾配。湯の評判が良くなけりゃ、あきらめて帰りたくなるほど坂。
勾配はマイケル・ジャクソンのゼログラビティほどあるよきっと。
車だとアクセルベタ踏みじゃないと上らないんじゃないかな?
以前沖縄で借りたレンタカー日産マ○チの馬力なら上らない可能性もあるよな。狭く急な坂道であるうえに、いちのいで会館で行き止まりなので車で行く人は気をつけて。

フーフー言いながら上った場所だからさすが目下に広がる景色は美しい。
ここのシステムは温泉→食事→会計。メニューはだんご汁定食のみ。仕出し弁当屋さんが経営している。

「景観の湯」と「金鉱の湯」の2種類あり、偶数・奇数日で男女入替制。本日は偶数日で金鉱の湯。
ここの温泉に入るならプールのように広く景色が素晴らしい「景観の湯」につきると紹介されることが多いようだが、プールのように広いのってうれしいのかな?青くてプールほど広かったらそれはもうプールで良いのでは…?
金鉱の湯は岩風呂2つと背後にちょろちょろの滝。金鉱跡を利用した天然サウナもこちらの湯にだけある。
泉質は塩化物泉弱アルカリ性でつるつる系で温度は少しぬるめ。化粧水効果はあまり感じなかったが色と景色で充分では。
肩までと半身浴とサウナを繰り返し30分は楽しんだ。

時間によりコバルトブルーや青乳白色に変化する。底が青いわけではなく湯そのものが青く変化する。
この小屋↓がサウナ室。柵の奥は坑道とつながっている。

湯けむりで視界が悪い坑道を歩いていくと時空のねじれ…未来からやって来た裸の大将のようなお話が始まる可能性を妄想。


別府湾まで見える。天気のよい日はさぞかし綺麗だろう。


本来のメイン だんご汁定食。
大分の郷土料理。野菜がたくさんはいった味噌汁に「ほうとう」に似た平たい麺状のだんごが入っている。
そえられたカボスの酸味がよく合う。食事代で1470円と考えると高めの設定に感じた。


♨屋根の「湯の花小屋」とお地蔵様が守るお賽銭で入ることができる名湯

泥と青は攻めたのであとは気ままに巡る。湯の花小屋の風景が見たくて標高の高い明礬(みょうばん)エリアへ。
バスにゆられるあいだ温泉本をチェックすると、お賽銭のみで入ることができる温泉がある。
明礬で下車。岡本屋旅館の裏手に位置する「鶴寿泉(かくじゅせん)」。


お地蔵様にお礼を言って賽銭いれる。
女湯の扉をあけ、のれんをわけると即脱衣所、その真ん前にドーンと四角い湯槽。

そろそろとかかり湯をする。とても熱い。
びびりながら足をいれるとお湯がからみつきピリピリとする。すでに温泉に浸かりすぎたのか腿のあたりが痛くなっており、こんなに熱くてピリピリする湯には入れないかもな…と思いつつも、せっかくだしエイヤと入ってみると不思議と痛みが消えた!一瞬で痛みが治った!
いくらなんでも気の問題だろうが、ここの泉質は酸性泉で殺菌の湯。刺激があり湯上りはサッパリと肌もキュっとしまる。
いままでの湯でいちばん気持ちが良かったと感じた。
明礬エリアは酸性で傷や殺菌効果のある湯治効果のある湯のようだ。
ほんとうなら60℃もある源泉らしいので先に入湯した人が水で温度調整したのかもしれない。
大変気持ちの良いお湯で大満足。こういう思いがけない出会いはうれしいね。

かんたんな脱衣所。


♨驚愕の美味さ「地獄蒸しゆでたまご


地獄蒸しプリンで有名な岡本屋の売店を軽くスルー。

猫「今回の旅はグルメは排除なのさ、ベイビー」


湯の花小屋見学。

岡本屋ではスルーした地獄蒸しシリーズだけれど、湯の里でちょっと気になりだして「どうせお高いんでしょ?」と値段を見ると、とうもろこしハーフで150円。別府に来てだんご汁定食しか食べてないし、150円なら…と注文すると売り切れだとか。
じゃあ結構ですと店を後にしたが地獄蒸しゆでたまご50円が気になる。50円て。いまどきうどんにトッピングする生卵ですら50円はするでしょう。価格に惹かれて食べた、このゆでたまごの美味しいこと…!
白身が赤褐色に色づきホクホクとした口触りと鼻腔に広がる独特の燻製っぽさ。ああ、また食べたい。このゆでたまごを食べるためにまたすぐにでも明礬温泉に行きたい…。ホワワ。。。

山岡「明礬温泉 ゆのさとに行ってださい。本物のゆでたまごを食べさせて差し上げますよ」


路線バスでは無理だけど、この先に塚原温泉火口乃湯という温泉がある。
超濃厚で驚異的酸性温泉で入浴後は驚くほどすべすべになる超濃厚泉質でワンダー×ワンダーな奇跡の酸性温泉にも次回は行ってみたい。


塚原温泉 火口乃温
http://www.tukaharaonsen.jp/


また長くなったので次へ続く