弾丸温泉1 ♨ 泥の湯 草のサウナ

それは5日前、うわぁぁぁ!温泉に浸かりたい!もっとたくさんの泉源で潤びりたい…!別府行のフェリー往復きっぷを予約していた。
その姿はまるで皿が干上がった河童の霊に憑かれたかのごとく(だったはず)

弾丸フェリーとはさんふらわあの格安キャンペーンで大阪と大分の別府を一万円(往復)で行けちゃうの!通勤に毛が生えたようなルートで寝ている間に九州に上陸!




大分県別府はおんせん県!

♨大分には地球上にある11種類の泉質のうち10種類(放射能泉を除く)がある!
♨湧出量は世界2位。温泉地としては世界最大!
♨100か所を超える共同温泉
♨おとなり同士の温泉でも泉質・濃度は千差万別!

ホンマもんの湯〜とぴあなんやで!
泉質はどぷろく温泉メモで


別府八湯
8つの温泉郷を中心に湧きだしており、別府・浜脇・観海寺・堀田・鉄輪・明礬・亀川・柴石がある。

温泉行きたい!めぐりたい!欲のみでで発作的にやって来たものだからほとんどノープラン。
コバルトブルーの温泉と泥湯と蒸し風呂は入りたいかなぁ〜。あと、地獄もめぐれたら…とボンヤリとした希望はあった。
なにしろ現地宿泊ナシの滞在時間は約11時間。
効率的且つ温泉欲を満たして帰らなければならない。美味しい食べ物とか欲しがりません!

コンビニで大分限定の「温泉本」
(2013〜2014年版は旅館・ホテルの温泉の入湯無料券付!500円で元がとれる優れ温泉ガイドブック)
と焼きそばパンを購入。

温泉めぐりをするなら亀の井バスのMyべっぷFree乗車券がお得。
1日ミニフリー乗車券なら大人900円。

バスを待っている間に焼きそばパンを頬張りながら温泉本が茹るほど熟読。脳内のコンピュータがピピピと本日のルートを決定(イメージ)。
とりあえず目的の温泉のひとつ、鉱泥温泉は午前に閉まってしまうから先ずはそこから攻めようということに。




♨坊主地獄の天然の泥を使った効能豊かな温泉

「鉱泥温泉」へのアクセスは亀の井バスの本坊主駅を下車。
ここで間違えてはいけないのが海地獄のならびにある鬼石坊主地獄のほうの温泉では無いので注意が必要♨

「坊主地獄」のパーキング入口あたりにひっそりと建っているので見逃しに注意。
簡素だけど清潔そうな建物。受付で800円支払い女湯へ。
透明な湯と泥の湯と泥を乾かす待機小屋みたいなのだけ。
透明な湯には誰も浸かっていないがすでに良い湯のような気が。
鉱泥温泉はなぜかガイドブックにも載っていないので効能等不明だけれど単純泉なのかな?

いよいよ泥風呂へ。10人ほどで満員になるような小さな湯舟にはすでに地元のオバサマたちでいっぱい。
受付で温泉の浸かり方のレクチャーは受けたが、鬼教官…いや、親切な地元のオバサマが口々に教えてくれる。
「この棒につかまって入り」「真ん中の石に沿って歩き」「そっち熱いからこっち座り」「足伸ばして座り」「湯ばしゃばしゃしないほうが肌に泥が浸透するから」…と。長年同じセリフを言っているのか台詞に淀みない。
実際、泥で湯舟の底が見えないから教えてもらえるのは有難いんだけど。
サラサラの泥湯で底に少しだけ溜まっている。すくって身体にペタペタと塗ったりするのは禁止。
ここも結構熱い。5分ほど浸かったらあがり、熱を冷ます。泥が薄いように思ったけれど乾いてくると身体が土でカピカピしてくるのでちゃんと付着しているよう。
3セットほど繰り返し、泥は透明な湯で洗い流す。ここで使ったタオルはどろどろになるので捨ててもよいタオルを使用するのがよいだろう。

テレビなどでみる別府温泉保養ランドは泥も濃く身体に塗りたくることができて面白そうだし、泥湯はそこを候補にしていたが、混浴ということで水着可能なのか?等調べるためにインターネットで情報を下調べしてみると、あまり良いうわさが出てこなかった(2ちゃんねるとか参照)ので男女別の鉱泥温泉した。取材を受けてないのもレア感あっていい感じ。
待合室にいたご夫婦が他に良い温泉はありますか?と聞いていたので聞き耳をたてていると、地元のオジサマが「無い!」「鉱泥温泉が一番!」だと言っていた。そうなのか…他におススメは無いのか…。




♨坊主地獄見学 見学料400円(こちらは地獄めぐりの共通券不可)


プクッ

トポン

さっきまでここの湯に入ってたんですからね…。おそろしい。
今から約480年前、寺の境内の下で大爆発が起こり、寺院ごと吹っ飛ばされ地獄にのみこまれ、それ以来絶え間なく湧く熱泥は坊主の頭に似ているとか……もうヤメテー!
熱泥は100℃以上になるという。そこらじゅうにお子様の一人歩きに注意等の本気の注意書きが。




♨鉄輪むし湯♨
和風サウナ にんげん草蒸し

砂浜に埋まる砂風呂も楽しそうだけど、草のベッドもあこがれのハイジの干し草のベッド体験っぽくて楽しそうってことで鉄輪エリアの鉄輪むし湯へ。
ここはそこらじゅうから湯けむりが立ちのぼっているので温泉地にいる気分を味わうことができるエリア。


別府市タツノコプロがコラボ(2014/3/31まで)

13か所の市営温泉にタツノコキャラクター。ドロンジョ様のお色気ショットなども。



蒸されたし!
料金 500円。貸浴衣(210円※Tシャツ短パン持参OK。
サウナ室は天井が低く、中腰で這うようにして入る。薬草「セキショウ」が敷き詰められた石室に温泉蒸気を満たし、8分から10分蒸される。
顔からはみるみる汗が噴出する。さっき、泥温泉あがりにつけた化粧水までがぬるぬるで溶けだしてきているのがわかる。
化粧をしたまま入ると顔が溶けるのがわかるでしょう。
8分経つと係りの人が時間をお知らせしてくれる。もう少しいけるようなら後2分。
フラフラで狭く低い出入口を抜けると身体から湯気が立ち自分自身が肉まんにでもなったよう。
薬草を払いおとしてもらい、温泉へ。
ここは中性(ソフト)の塩化物泉だからササッとすませばいいわと5分程度浸かって出ると、案内の人が「ここの湯は化粧水と同じ成分だからゆっくり浸ってくださいね」と。もう一度じっくり浸かりなおす。気のモンなのかしっとりつるつるスベスベになった感じ。
あがると他のお客さんにも「別府の湯のここの湯だけはオススメします!」さっきの鉱泥温泉でも「(別府で)ここが一番」というのを聞いたな…。


鉄輪エリアには足湯と足蒸し(無料)がある。
蓋を開けて足を突っ込んで8分ほど蒸す。腿の隙間タオルをあてると湯気が逃げない。
別府には足湯が多い。女子はタイツではなくレギンスに靴下、脱ぎ履きしやすい靴をおススメする。あと数本のタオルも用意しておくといつでも浸れる。

むし湯に行く前に足蒸しをしておくと大量に汗をかきやすいとか。私は先に泥温泉に入っていたので滝汗をかいたのかも。

路地裏歩くとそこら中から噴気。もちろん温かい。夏は蒸してたまらないかもしれない。

なんかここで蒸して食べたりしてたよ。

鬼のおヨダは飲料用の温泉。温泉特有のまずさ控め。

ミニ湯雨竹。湯雨竹とは熱くなりすぎた湯を加水することなく適温にする装置。




上人湯
このような風情ある公共温泉も100円。
このほか鉄輪温泉エリアだけでも、熱の湯(ここは無料!)、渋の湯、地獄原湯、小倉薬師温泉丘の湯、すじ湯温泉、谷の湯、砂原温泉などが100円。
(ただしタオル石鹸シャンプーなどは無。各自で準備)
とはいえ他の温泉も500円前後だから安いよね。

長くなったのでまた次回!
次はコバルトブルーの絶景温泉。明礬の里の美味しすぎる蒸したまご。さんふらわあ体験などについて。