私設劇団(?)におりましてん

昨日に引き続きわっさでも書いたんですが…
(POSTした後に芋づる式にいろんなこと思い出してしましましてー…あふれる想い!)

中学生の娘のお母さんから聞いた話。先週土曜は参観日で授業は音楽。そこには…グランドピアノと先生の周りを生徒が囲み、カントリーロードを笑顔で合唱。音楽が好きな子は我先にと先生の横に近づき足でリズムをとっている。みんなが楽しいと先生も楽しい!立って演奏する姿はまるでアンジェラアキのよう!こんなサウンド・オブ・ミュージックな世界があるなんて!目の前はオーストリアジュリー・アンドリュースと子どもたち。素敵、中学。どうせ斜に構えて「音楽だるぅ」な子ばっかりだろう、とか思ってごめん、中学生。

サウンド・オブ・ミュージック
すてきなミュージカル映画です。ドレミの歌やエーデルワイスが有名ですよね。

わたくしガラにもなく小5〜中1までバレエを習っておりまして、そこのバレエ教室は一風変った先生に指導していただきました。
先生はそのときすでに70歳は超えていらっしゃるようでしたが、元宝塚歌劇団の娘役ということで見た目も日本人離れ。(確か杖をついていたけど、足元は網タイツ…とかそんな風貌)

元宝塚出身だからでしょうか、レッスンの内容もバレエ、声楽、タップダンスと歌劇団風(?よく知らないので突っ込まないでください)で、先生脚本の劇を演じ、3ヶ月に1度くらのペースで老人ホームの慰問やデパートでショーの前座などに行ったものです。
(ちなみにデパートの前座は笑福亭笑瓶北野誠(!!)笑瓶のほうが「がんばりや〜」と声をかけてくれました。やっぱり師匠ゆずりなのね、素人とのコミュニケーション)

その際演じるものは「サンウンド・オブ・ミュージック」と「創作劇」。
サウンド・オブ・ミュージックは定番で、ミュージカルだから歌あり、タップあり、わがバレエ団の看板です。もうもうひとつが毎回先生が書き下ろす創作劇!(そういや、この先生の名前は月影っぽい名前だったような気がします!)
バレエ教室に通い出して2年目くらいで私も主役に抜擢されました、創作劇の方の。
その内容が「不良少年更生物語」なんです!バレエと不良を融合させるなんてさすがです。斬新!
小学生ながら鋭い眼光を持った私が先生の創作意欲をかきたてさせたのでしょうか。
内容は・・・あんまり覚えてないのですが(台本とっとけば良かったよ)

・主人公の真彦(先生はマッチが好きとかでこの名前に)は不良で暴れん坊。
両親や学校の先生だけでは手におえないので山奥に住む頑固一徹で剣の達人のお爺さんに真彦をあずけます。
真彦が暴れようにも剣の達人であるお爺さんには勝てません。(その他、なんやかんやあります)
「おめぇの根性たたき直しててやるわー」とお爺さんは真彦に毎日竹刀の素振り千回を命じます。〜(なんやかんやあります)
最初は千回素振りなんてムリだけど(実際ムリなの?)、精神を統一すれば出来ないことなんてない!との教えにより、千回素振り達成。ヤッター!
真彦は急にお爺さんにあまえて「夏休みにはブルートレインで信州に連れていってね!」と言って幕は閉じる。

凄いっす!先生凄いっす!不良更生がブルートレイン。ぶっとんでるよ!カッコイイ。
バレエやめたあとも中学で自虐ネタ、寒い私、として語り継いだけど、今ではなかなか面白い体験をしたなぁ…と想い出しました。

そうそう先生は元ヅカということで演技にも厳しく、千回振り終わった後にぶっ倒れるのですが、ぶっ倒れるときは白目をむく!と指導。
お爺さん役の子にもやたらと白目と腰の曲がりを要求していました。中学生に老人のリアルな動きを要求する姿に劇団に注ぐ情熱がみえました。