みーさんの話

昨日は夕方から頭が痛くて寝ていた。
数時間寝て、起きてもまだ痛いし、頭痛薬を飲んでも効かない。
こんなときにいつも思い出す話がある。

以前勤めていた会社の先輩のお父さんの話だ。
先輩のお父さんは少し前から喉の調子が悪く声もかすれていた。
日に日に悪くなるので何軒か病院へ行ったけど、特に何ともなっていないので治療のしようがない。
治療のしようがないのでトローチなどをなめて放っておくしかないんだけど、声はかすれていく一方で聴き取りにくいし、喉に何かがつまっているような感覚があるらしい。

数ヶ月続いているし、心配なので親戚の伯母さんへも相談した。
伯母さんの知り合いに祈祷師だか霊媒師(?とにかくそういう人)がいるので、ふたりで相談しに行きましょう。
ということになった。

「これこれこうでああで…」と話すと、その人は「近くに川がありませんか?」と聞く。
川はある。
「その川に“みーさん”がいます」みーさんとは“巳さん”、ヘビのことです。
「川へ下りて卵を5つお供えしてしてください」という。
半信半疑だけど、何もしないで喋れなくなるよりは…ということで適当なところに卵を5つ置いてきた。

そうするとお父さんの声はすぐに出るようになった。

・・・という話を聞かせてくれた。業務時間内に真顔で。(だから作り話ではないだろうということで)

だいぶ前に聞いた話なのでたいぶ忘れてしまったけど、友だちの友だちが…系の話じゃなくて本人体験談だ!って
驚いた。
うちの家の真ん前にも川がある。原因不明でどこかが悪くなったら川のほうを見て、想像上のみーさんを想い浮かべて「これがあと数日続いたらタマゴを用意しなきゃ…」と思ってしまう。