宇治川の鵜飼い
偶然にも朝の連ドラ「ゲゲゲの女房」で藍子&喜子がろうそく持って「貴族貴族〜」とハシャギ回った放送日の夕方に平安貴族気分で鵜飼見学に行ってきました。
鵜飼といえば長良川の鵜飼が有名ですが、岐阜のほかに山梨、愛知、京都、和歌山、広島、島根、山口、愛媛、大分、福岡でも行われているそうです。
京都では嵐山と宇治川があり、今回は平等院もそばにある宇治川へ。
鳥に魚と獲らせるのを見るなんて地味〜・・・なんてイメージを持っている人も多いかもしれませんが、松尾芭蕉が岐阜を訪れた際、鵜飼を見物し「おもうしろうて やがてかなしき 鵜舟かな」という句を残したほか、チャールズ・チャップリンは2度鵜飼見物に訪れ、すばらしいと絶賛したそうです。
鵜!青い瞳にオールバック!
いきなり関係ないですがこういう看板をみると学祭をおもいだします。
「女性鵜匠 沢木」宇治川の鵜匠は女性です。ん?「アヒルをいじめないで」と書いてある。アヒル…?ん?
鵜の出待ち!鵜とのツーショットチャンスはありません。ショーの前は神経集中してますからね!
チケットを買ってから少し時間があったので中の島を散歩したり、ごはんをたべたり。
平等院のすぐそばということで表参道には宇治茶の甘味処のお店などがたくさんあります。
ちょっこし小腹減っただけなので名物とやらを…。
『鮎宗』というお店で名物の鰻いいむしと名物三色団子のW名物をいただきました。
鰻いいむしはもち米に鰻をのせて蒸したもの。おいしい!ポニョ、ちまき好きー。
三色団子は抹茶に煎茶にほうじ茶の三色団子!おいしい!お店の前に食わず嫌いで竹内結子がお土産にしたとかなんとかという看板がありました。
奥の赤い屋根のお店です。川が見えて風情があって良いです。
左が観覧船で右が鵜船。
鵜船には鵜(6羽ほど)、鵜匠(女性鵜匠2名)、船頭さんのチーム鵜が乗り、日が暮れる前に鵜飼を行う場所まで行き、松明を焚き準備をして観覧船を待っています。
19時スタートでゆっくりと鵜飼の場所まで進みます。到着したころには辺りも暗くなっています。
暗くなってから始めるのは、松明の光に魚が集まってくるところを狙うからだそうです。
なぜかアヒルたちが着いてきます。しかし、彼らもイベントチームに違いありません!
この日はお盆期間で船も多く出ていたのですが、全ての船に近づき、何を貰うでもないのに愛想ふりにきたのですから!
このとき鵜匠とミーティングしてたんだわ…!
暗くて見えにくいですが、ショーが始まるまでに急いでセンターへ戻るブーフーウー。
手前に白いお尻が見えますでしょ?
センターに戻った3羽は火の粉が頭上に降りかかりながらもオヤツ的なものをもらってました。
前座(?)は終わり迫力の鵜飼。
(写真の腕が悪いうえに暗くて見えにくく申し訳ないですが)観覧船の近くでショーを見せてくれます。
パックリいった鵜はヒョーイと鵜匠に引き上げられ*1
多いと三匹は吐き出します。
せっかく獲った獲物を吐きだされたりしてペーソス漂う感じもするのかな、なんて思ったりしたのですが、ほんと見ごたえのあるショーなんですよ。
鵜を中心とした演技をみるような。
鵜を中心としたカーリングのような・・・。船頭さんも(アヒルたちも含め)真剣な顔。
鵜だってこんなに「キリッ」
ワシャワシャ
鵜匠の手さばきも見事です。
宇治には現在、若い女性鵜匠が2名おられ、交代で行います。
船が近づいたたけで熱い松明の下で鵜をあやつる。動き回る鵜の紐を絡ませてはいけない。一見楽しそうに見えますが何年もの修行が必要だそうです。
鵜は気性が荒く神経質な鳥で鋭いクチバシでつついてくるし、野性の海鵜を調教し一緒にチームを組むわけですからかなりの苦労があることでしょう。
(以前読んだことがある程度のことなのでところどころ記憶違いがあるかもしれませんが)
宇治での初代女性鵜匠の澤木さんという人は、元々は一般職や派遣社員を経て、主婦でありながら20代後半で「鳥好きで鳥に関係する仕事をしたかった」「以前に見た鵜飼が面白かったから」という理由で自分で調べ鵜飼の世界に飛び込んだそうです。すばらしい行動力、わたしも鳥と触れ合う仕事がしてみたい・・・。
京都で人の少ないところを観光してみたいわ〜って人におススメしたい宇治です。
宇治川の鵜飼
■開催期間: 6月12日(土)〜9月26日(日)
■場所: 宇治川中の島付近一帯 乗船は喜撰橋畔
■乗合船: 大人 1,800 円 小学生 900 円
■お問い合わせ
宇治市観光協会 0774-23-3334
宇治川観光通船 0774-21-2328
すぐ隣は平等院!鳳凰がカッコイイ!十円玉と見比べよう!
http://www.byodoin.or.jp/
宇治の宇治茶!秋前に宇治茶のカキ氷食べに行きたい。
http://b-omotesando.com/index.html
嵐山の鵜飼
京都・嵐山でも鵜飼がみれます。
こちらは〜9/15まで。嵐山散策の締めにいかがでしょうか。
http://www16.plala.or.jp/kyoto-yakatabune/05.html
☆☆ここからは鵜こぼれ話。余談ダイスキ!☆☆
鵜がらみで物凄く気になるお祭り奇祭があります。
鵜祭りといって12月13日に石川県の気多大社で行われるお祭りです。
気多大社は羽咋市*2にあり、近頃はパワースポット(流行りの!)でも有名ですよね。
☆鵜祭りについて
■鵜捕部(うっとりべ)
七尾市鵜浦町鹿渡島で鵜捕主任が鵜を生け捕ります。この時から鵜は鵜様(!)と呼ばれ、三人が交替で鵜籠を背負い「うっとりべー、うっとりべー」と言いながら(!)、約40キロの道のりを2泊3日かけて気多大社へ歩いて向かいます。
■神事
12月16日午前3時(!)ローソク二本の明りで祭り開始。
殿上の執事役が「うとりべ、うとりべ」と呼ぶと、白丁姿をした鵜捕部三人が鵜籠を抱え、御本殿下にかしこまり「おお」「羽そそげたるか、足痛みたるか、よく見よとのたもう」「ウは新ウにて安くけげしく候」この後、問答があり、鵜は籠から神前に放たれます。鵜はローソクのあかりの方向に進みます。そして案上(木製の台)の、のぼりかたにより土地の古老が豊凶を占います。
この写真とかこの写真の鵜様が好いね!(↓ここから拝借しました)
http://www.city.hakui.ishikawa.jp/sypher/www/event/detail.jsp?id=62
こちらの鵜祭もいつか行ってみたい!