1日に2回だけあらわれる道、エンジェルロードと鬼が棲んでいた洞窟をみてきた。


小豆島にあるエンジェルロードといわれる島へ続く道です。


夏の終わりの話になるのですが、どうしてもフェリーにのりたくて、朝「そうだ香川に行こう」のノリで夜にはフェリーに乗っていました。
それがね、私の中で渋チンで有名な私が思いつきでフェリーに乗り込んでしまうほどお手軽運賃なんですよ。
さいごにリンク貼っておくので興味あるかたはジャンボフェリーのホームページを見てください。


といつものようにムダ話していたら


さ っ き の 道 が 消 え て る ・・・!


ってコレ目当てに潮の満干調べていったんだからわざとらしかったですね。
ここは小豆島にある通称エンジェルロードと呼ばれる1日に2回、潮がひくとあらわれる道。

弁天島と後ろの3つの島、余島が砂浜でつながっています。
一番手前の弁天島まで行って引き返してきたのは、ゴツゴツした岩がぬめっていたのと早朝で人気がなかったので、このまま足を滑らせ岩で頭を打ちつけ、気を失ったまま満ち潮になり夕方まで岩場に取り残されてしまう映像が浮かんだからです。まあ、ここに限らず工事現場では上から金属が落ちてくる映像が浮かんだり、大階段をみたら転げ落ちる妄想をしがちですが…。

↓ここから脱線 (いや↑ここからすでに脱線しています)
こどものころに読んだ絵本カロリーヌうみへいくで潮干狩りに行ったカロリーヌと愉快な動物ご一行の中で、いじられキャラの仔犬・ユピーが夢中で貝をとっていると満ち潮になり、岩場に一人取り残され、しくしくと泣き疲れ眠っているところをカロリーヌたちが助けにくるという一見かわいいですがとても恐ろしい話は頭にこびりついています。潮、怖いよ。

右がユピー。ぎゃ!よくみるとエトピリカが魚を持ってきている!
カロリーヌ うみへ いく (カロリーヌとゆかいな8ひき)
カロリーヌの絵本シリーズは絵もかわいいですが、内容もおもしろいです。どうぶつ好きにおススメの絵本です。




正面からみると砂浜無くなってます。


道があるときはこんな感じで結構広いです。
最初にここに到着したとき「エンジェルロードどこ?」ってエンゼルロードの真ん中あたりでキョロキョロしてましからねぇ。人に聞いてたら赤っ恥☆


横から見ると海面を歩いてるみたいで、猛ダッシュで走るとポニョごっこができそう。魚も跳ねてたし。


縁結び・幸せのスポットとしても紹介されることが多いらしく、エンジェルロードの真ん中あたりで手を繋ぐと幸せが訪れるとか・・・。(三点リーダーで読み取ってください)
弁天島カップルの絵馬でいっぱい。
ロマンチックな気分になるはずの景色を前に脳内再生されるのは天童よしみの珍島物語 
♪海が割れるのよ〜道ができるのよ〜


天使がどうのとか、なにがなんだかよくわかりませんが、高台から眺める景色は美しかったです。



すっとばしてエンジェルロードの紹介から始めてしまいましたが、小豆島へは高松からフェリーにのります。
この期間、瀬戸内国際芸術祭が開催されており、いたるところに芸術作品が。
これは高松港のトーテムポール。早朝到着したので朝日に映えて美しかったです。
こういうのって芸術祭終わっても残ってるのでしょうかね?

高松〜小豆島は四国フェリーに乗って約30分。
なんとフェリーのなかでもうどんが食べられますよ!!!早朝もうどん!
乗り込むなり注文している地元のおじさん達がいました。体内のうどんが切れたんでしょうか。
食べてみたかったですが、パンを買ってしまっていたのであきらめました。こういうところがブロガーになれない
ところなんでしょうか。チッ…。
帰りのフェリーでは売り切れてました。
ちなみに大阪〜香川のジャンボフェリーにもうどんあり。こっちも並んでました。
ほんとにうどん好きやね、香川の人て。


瀬戸内芸術祭(小豆島)

とくに下調べもせずにいったので芸術品が何を表しているのかわかりませんが、ほうほうフムフムと頷きながらめぐる小豆島。
島をめぐるのだから徒歩ではなく自転車、ここはリッチに電動自転車で!と借りたのはいいのですが、早々に道を間違え、山のほうへ登ってしまい充電がなくなってしまい、ただの重い自転車化してしまいました。
道を間違えた!と気づいたのは立ち漕ぎで坂を登っていると、車で走っていたファミリーが目を丸くして指さして噂していたから気づきました。冷静になってみると、まさか自転車で登る道ではなかった。道理で心の蔵が苦しいわけです。


疲れたは暑いわで気を失いかけ2秒前の蜃気楼に現れたのがこの約5千本の竹を編んで造られた「小豆島の家」
風が吹き抜けて天国でした。写真ではわかりづらいですが大きい!これが丁寧に竹で編まれています。
これも芸術祭後は撤収されたのかな?もったいないな。

このビール味のオリーブサイダーも美味おした。

小豆島ではわらアートのマンモスが見たかったのですが稲刈り前でわらを集めてもいませんでした。
そりゃそうだわなぁ。


鬼ヶ島(女木島)

高松から見える島、女木島。めおんフェリーで約10分。
小さくてかわいいフェリーです。船内にうどんはありません。

桃太郎伝説の舞台はこの女木島といわれているそうです。
伝説の由縁は女木島観光協会ホームページより抜粋しました。

女木島が「鬼ヶ島」とされる由縁は、香川県桃太郎伝説にあります。香川県の桃太郎は、吉備津彦命(きびつひこのみこと)の弟「稚武彦命(わかたけひこのみこと)」がモデルで、吉備の国から讃岐の国に来た時、土地の住民が鬼(海賊)の出没で苦しんでいるのを知り、イヌ・サル・キジを率いて鬼を征伐しました。イヌは備前の犬島(岡山県)、サルは陶の猿王(綾南町)、キジは雉ヶ谷(鬼無町)に住む勇士だったと言われています。鬼が住んでいたのが女木島で、桃太郎が鬼を退治して鬼がいなくなったことから「鬼無」という地名になったと言われます。大正3年に橋本仙太郎氏が大洞窟を発見したことによって、桃太郎伝説と女木島が結びつき、以来、女木島は「鬼ヶ島」と呼ばれています。


いざー!おーに退治ー!と静かにワクワクしながらクーラーも無いバスで山頂まで登ったのに、こんな後味がわるい気分になるなんて、この時点では知る由もなし。


キャー青鬼よー!


赤鬼も!
ってこの赤鬼、最近よくファッション誌の巻頭カラーページしめてるよね!?
メイクとファッションどのファッション誌でも見るわー。


瞬きもせず、どこを監視してるの?


洞窟は展望台のあたりにあります。

洞窟の入り口にはウェルカムスマイルの鬼がいたり、楽しげな雰囲気で人間どもをおびき寄せます。

「ようこそー」「鬼っていってもフツーフツー楽しんでってよー」
そうだよねー。鬼とか怖くないから!


ところどころ酒盛りする鬼やら宴会してる人(鬼)形を飾ってますが、撮るほどのものではないので撮っていません。
というかこの低い天井に暗くてヒンヤリ空間に無理やりそんなものが飾ってあることが違和感あり。
逆に怖いというか。

唐突にカートゥンチックなイラストがあったり。
でも犬がビーグルでちょっと可愛かった。

で、最初に気持ち悪くなっちゃったのがこれですよ。

婦女子監禁部屋ですよ……鬼っていうか海賊の作った部屋ですからねぇ。しくしく泣いている人形と絵が描いてあった気分悪いのなんのって。こんな人形ヤメテ!

ほかにも海賊の隠れ家にしていたのがわかる洞窟のつくりになっています。
「気味悪いなぁ、オイ…」と心細く歩いてたらバサバサバサッってモルモット大のコウモリが頭洞窟内を飛びまわる。
私は蛾とコウモリが苦手なのでもう摺り足で命からがら移動ですよ。へっぴり腰の私をからかうようにちょっと動いてはバサバサって・・!天井低いから余計に怖いのなんのって。
洞窟にコウモリがいるほうが自然なのに怒りと恐怖で「なんでこんなところ来ちゃったんだろう…」って後悔したところで目の前にコレが・・・



人間が吊るされている・・・!!!(暗くて見えにくいですが、人間の裸体が宙吊り)

怖いよ!いままでと怖さのタッチが違うし!!!

もうさ、平熱でこのヒトがテレポーションしてきたのかと思ったよ!

ウォッチメンのDr・マンハッタンです。全裸だったし…。
これも芸術際の作品だそうです。芸術って・・・。


ラスボス キタコレ!

鬼は全体的に三白眼で恐ろしさをあらわしています。


で、いきなりバイバーイですよ。戦いは?無血開城なの?


そんなこんなでちょっとイヤな気分になりますが、夏場はヒンヤリしてて気持ちよいですよ。
もーもたろさんのイメージで子ども連れて行くのはちょっと違うように思いました。


芸術祭(女木島・男木島)

洞窟は別として島にはオブジェ?芸術品がいっぱい。
いたるところにカモメがずらーってかわいい!!!

カモメが好きすぎる!
この作品はずっと置いておいて欲しいです。
本物のカモメはテトラポットにギュウギュウでとまっていたのがおもしろいやらかわいそうやら。
猫よけのパネルのような効果がカモメにも効いてしまったのでしょうか。



このゴムまりみたいなのも鬼なんだって!


めおんフェリーで男木島へ

芸術祭期間中のため小さなフェリーがギュウギュウ詰めでした。
中にはゴスロリファッションのギャルも。

おお!芸術っぽい!

あ、ゴスロリの人たちが入っていく…!

小木島ではほとんど時間がなくて写真だけパチパチ撮ってきました。
もっとゆっくり回れるとよかったな。

電線の真ん中にアリエッティぽい人がいます。(アリエッティをみてないからイメージです)


罰ゲームっぽいたらいが。

いろんなところに仕込まれているので気が抜けない。

こことか人気でした。


1泊2日で思いつきの旅だったのでゆっくり観光できませんでしたが十分楽しかったです。
日焼け対策が甘く、おもいっきり日に焼けてしまいましたが。

今の時期だと寒霞渓の紅葉が有名ですよね。ほんとは小豆島ではオリーブ園や醤油の蔵に行ってみたかったのですが、
すべては電動自転車で回れる島と思っていたのが大きな勘違いでした。
芸術祭も終わったし、人も減っていたら直島とか犬島精錬所とか行ってみたいな。

旅のあいだずっとうどんを食べるという試練を自分に架していましたが最後まで美味しかったうどん。
やっぱりうどんだよなぁ、香川。
こんどは製麺所とか回ろうかしら。


●ジャンボフェリー情報●
http://www.ferry.co.jp/index2.htm

ジャンボフェリーだと神戸〜高松で一般旅客で往復3,990円で行けちゃいます。
キャンペーン中は普通車でも軽自動車でも往復4,990円だっていうんだから気軽に行きたくなっちゃいますね。
ジャンボフェリーの歌がちょっこしうっとうしいのと昭和のスナックの内装のような船内に耳をふさげば4時間ぽっちの快適な旅!レディルームもあるので女性の一人旅でも安心なのではないでしょうか?